生ローヤルゼリーと調整ローヤルゼリーを比較すると
ミツバチの作り出すローヤルゼリーは、美容や健康維持に効果があることから、健康食品の定番になっています。市場に流通しているローヤルゼリー商品は、大きく分けて「生ローヤルゼリー」、「調整ローヤルゼリー」という2つのタイプがあります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
ローヤルゼリーとは?
ローヤルゼリーとは、ミツバチの群れの長である女王バチが食べている乳白色でクリーム状の物質です。働きバチ達が食べた花粉やミツは体内で消化・分解され、頭部にある咽頭腺に運ばれます。働きバチは必要なときに咽頭腺からローヤルゼリーを分泌し、女王バチあるいは女王バチ候補の幼虫に食料として与えているのです。
ハチミツが数万匹の働きバチ達の保存食となるのに対し、ローヤルゼリーは女王バチやその幼虫のためだけに作られる食品です。そのため、採取量が極めて少なく、ハチミツと比べると高価になります。
ローヤルゼリーには、三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)に加え、アミノ酸・ビタミン・ミネラルなど、合わせて40種類もの栄養素が含まれています。日々摂取することで美容や疲労回復に効くことが知られており、「不老長寿の薬」として、古くから世界各国で親しまれてきたのです。
生タイプと調整タイプの違いとは?
ローヤルゼリー商品には、ビンに入った生ローヤルゼリーのほか、サプリメントなどローヤルゼリー以外の原材料を加えて作られた調整ローヤルゼリーと呼ばれるものがあります。生ローヤルゼリーと調整ローヤルゼリーでは、飲みやすさや品質でいくつかの違いがあるのです。
生ローヤルゼリー
生ローヤルゼリーとは、ミツバチの巣から採取したローヤルゼリーをろ過して不純物を取り除き、ビン詰めしたものです。熱や空気に弱い生鮮食品のため、ミツバチが巣に溜め始めてから72時間以内に採取されています。賞味期限は冷蔵庫で2カ月ほどなので、一度開封したら毎日摂取して早めに使い切るようにしましょう。
生ローヤルゼリーは、ろ過以外にほとんど手を加えられていないため、美容や健康に効くビタミン・ミネラルが豊富に含まれていることが特徴です。ただし、味は独特の酸味や刺激があり、中には飲みづらいという方も多くいます。ヨーグルトやジュースに混ぜると風味を抑えておいしく摂取することができるため、ぜひ試してみてください。
生ローヤルゼリーを美味しくする方法について、もっと詳しく知りたい方
調整ローヤルゼリー
調整ローヤルゼリーとは、生ローヤルゼリーあるいは乾燥させて粉末にしたローヤルゼリーに、添加物や原材料を加えた商品です。使用されているローヤルゼリーの重量(生ローヤルゼリー換算)が全重量の六分の一以上の場合、調整ローヤルゼリーに含まれます。商品としてはサプリメントやローヤルゼリー配合ドリンクが挙げられます。
調整ローヤルゼリーは生ローヤルゼリーよりも品質が劣化しにくいため、忙しい方でも会社や外出先に持って行って摂取できるなど、利便性が高いというメリットがあります。また、ローヤルゼリー特有の酸味や刺激が抑えられているため、ローヤルゼリーが苦手という方でも気軽にローヤルゼリーの成分を摂取することができるのがメリットです。ただし、保存料や甘味料といった添加物が加えられているものが多く、ローヤルゼリー自体の成分量は少なくなっています。
まとめ
生ローヤルゼリーは、自然本来の栄養素を摂取できるため、美容や疲労回復に効果が期待できる健康食品です。特に、健康に関心の高い方やオーガニック志向の方におすすめです。
調整ローヤルゼリーには、サプリメントやドリンクなど多くの商品が含まれます。常温でも保存できる商品が多いため、忙しい方でも会社や外出先で手軽にローヤルゼリーを摂取することができます。
メーカーによっては、低価格で数日分のローヤルゼリー商品を取り寄せることのできるトライアルセットが販売されているので、ぜひ試してみてください。