ローヤルゼリーとギャバでストレスに打ち勝つ
チョコレートなどのお菓子には「ギャバ(GABA)」という成分が含まれているものがあります。ギャバは、精神を安定させる作用があるとして注目の集まっている成分です。市場では、ミツバチの作り出した健康食品・ローヤルゼリーにギャバを配合した商品も見られます。ローヤルゼリーとギャバには、それぞれどのような効能があるのでしょうか?
ローヤルゼリーの効能
ローヤルゼリーは、花粉や花蜜を食べた若い働きバチが、頭部にある咽頭腺から分泌するクリーム状の物質です。白っぽいクリーム状で、かすかに乳製品のような香りがありますが、舐めてみるとピリッとした刺激と酸味が感じられます。ローヤルゼリーを直訳すると「王様のゼリー」ということになり、自然界では、数万匹の働きバチの群れの長である女王バチが食べるために作り出される食品です。
ローヤルゼリーの成分は、水分65%・タンパク質13%・糖質10%・脂質及びその他の成分(ビタミン・アミノ酸など)12%となっています。中でもアミノ酸は、体内で合成できない9種類の必須アミノ酸を含む、20種類のアミノ酸が含まれています。そのため、アミノ酸の豊富さを評価する「アミノ酸スコア」は100点満点となっています。栄養のたっぷり詰まったローヤルゼリーを日々摂取することで、疲労回復・精神を安定させる効果・高血圧の予防など、さまざまな健康効果が期待できるのです。
疲労回復効果
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ローヤルゼリーには、ビタミンの中でもビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群は、食物から摂取した糖質や脂質・タンパク質を効率的にエネルギーに変えてくれる効果があるため、疲れにくく健康的な体を維持するのに役立ちます。
精神を安定させる効果
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ローヤルゼリーに含まれている「コリン」という栄養素には、私たちの体の血行・消化器官・精神を安定させる役割を持つ「自律神経」を調節する作用があります。また、ローヤルゼリーに含まれている必須アミノ酸の1種「トリプトファン」は、心を穏やかにする作用のある神経伝達物質「セロトニン」の材料となります。ローヤルゼリーを日々摂取することで、日々のストレスに負けない強い心をつくることができるのです。
高血圧を予防する
- 効能の詳細
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ローヤルゼリーのタンパク質には、血圧を上げる酵素「アンジオテンシン変換酵素」の活性を抑え、血圧の上昇を抑制する作用があることが報告されています。また、ローヤルゼリーに含まれるミネラルの1種・カリウムは、血液中の塩分(ナトリウム)の排出を促進し、高血圧の予防に役立つ成分です。
ギャバの効果とは?
ギャバは正式名称を「γ‐アミノ酪酸」といい、アミノ酸の1種になります。Gamma-Amino Butyric Acidの頭文字を取って「GABA(ギャバ)」と呼ばれているのです。食品では、発芽玄米に多く含まれており、その他では野菜(かぼちゃ・なす・トマト・きのこ類)、キムチなど一部の発酵食品にも含まれています。研究によって、キムチからギャバを効率的に生産できる乳酸菌が発見され、これを利用してギャバを配合したチョコレート・コーヒーなどの商品が開発・販売されているのです。
ギャバは、主に脳や脊髄に遊離アミノ酸(単体のアミノ酸)として存在し、自律神経の興奮を抑えて精神を安定させる効果があることが分かっています。またギャバには、ナトリウムの排出を促進して血圧の上昇を抑制したり、血液中の悪玉コレステロール値の上昇を抑えて血液を健康に保つ効果も認められています。
精神安定効果・高血圧の予防など、ギャバはローヤルゼリーとよく似た効能を持つ成分であるといえます。
ギャバを配合したローヤルゼリーとは?
ローヤルゼリー商品の中には、ギャバを配合したサプリメントやドリンクといったものも販売されています。栄養価の高いローヤルゼリーに加え、ストレス社会で注目度を高めているギャバを摂取することで、ストレス対策・安眠効果・生活習慣病の予防などで高い効果が期待できます。また、サプリメントやドリンクであれば持ち運びが簡単で、忙しい方でも空いた時間にサッと栄養素を補給することができる点も魅力です。
まとめ
ローヤルゼリーとギャバには、いずれもストレスへの対応力を高めたり、生活習慣病の予防に役立つ効果が期待できます。ギャバを配合したローヤルゼリーのサプリメントやドリンクであれば、どちらもまとめて摂取できるため、忙しい現代人の健康維持の強い味方となってくれるでしょう。
日々の健康維持に、ローヤルゼリーとギャバを取り入れてみませんか?