ローヤルゼリーは花粉症に効くの？

花粉症と免疫力

花粉症とは、スギやヒノキといった植物の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻水などのアレルギー症状を起こす疾患です。2015年の時点で、日本人の4人に1人は花粉症といわれるほど、身近なものになっています。

花粉症は、体内に入った異物（花粉）を排出するために、免疫力が過剰に働くことで症状が現れます。免疫力が低ければ風邪・インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなりますが、過剰に働いた場合も花粉症のようなアレルギー症状の原因になってしまうのです。そのため、免疫力を「高める」よりも「整えて正常な状態に保つ」ことが重要になります。

ローヤルゼリーとは？

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ローヤルゼリーは、ミツバチが食べた花粉や花蜜を体内で消化し、それを唾液腺物質と合成して分泌することで得られる、天然の健康食品です。自律神経を改善したり、体の調子を整えるミネラルが含まれているため、免疫力を正常に保つ効果があります。そのため、花粉症などのアレルギー症状の緩和に効果が期待できるのです。

一方で原料に花粉が使用されているため、花粉症の人が摂取しても大丈夫なのだろうか、という疑問を持つ方も多いと思います。花粉症は、花粉が粘膜に付着して抗体と結び付くことでアレルギー物質が放出されるために起こるものです。ローヤルゼリーの場合は、ミツバチの体内で消化・分解されて別の物質となっているため、基本的には花粉症の方が摂取しても差し支えはない、とされています。ただし、鼻づまりで睡眠に支障が出ているなど症状が極めて重い方や、アレルギー反応を起こしやすい体質の方は、摂取する前にアレルギー科の医師に相談するようにしましょう。

ローヤルゼリーの成分と効果

ローヤルゼリーには、三大栄養素（糖質・脂質・タンパク質）をはじめ、ビタミンやミネラル・アミノ酸などの栄養素が含まれています。また、自律神経の改善に役立つ「コリン」という成分も含まれているため、免疫力を正常に保つ効果が期待できるのです。

自律神経を改善して免疫力を整える

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自律神経は、血管を収縮させて体を緊張させる「交感神経」と、血管を拡張させてリラックス状態にする「副交感神経」の2つで成り立っています。自分の意思とは無関係に働き、心拍や呼吸・消化・排泄などの生命活動を調節しているのです。アクセルとブレーキの役目を持つ交感神経・副交感神経がバランス良く機能している状態が理想的で、免疫力も正常に保たれているのです。しかし、現代人はストレスや睡眠不足の影響で交感神経が優位の状態が長く続き、自律神経が乱れている人が非常に多くなっています。

ローヤルゼリーに含まれているコリンは、体内で神経伝達物質「アセチルコリン」の材料となります。アセチルコリンは、脳の視床下部にある自律神経の中枢「間脳」に働きかけ、体をリラックスさせる副交感神経を活性化する作用があります。ローヤルゼリーを習慣的に摂取することで、副交感神経の働きを促して自律神経のバランスを改善し、免疫力を正常に保つ効果が期待できるのです。

ミネラルを補給して免疫力を整える

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人の体は約60％が水分で、その体液は中性に近い「弱アルカリ性」に保たれています。この弱アルカリ性の状態が体にとってベストで、体本来の免疫力が発揮されるのです。体液の状態は、食品から摂取するミネラルの影響を受けており、酸性を示すミネラルはリン・塩素・硫黄などで、アルカリ性を示すのはカルシウム・カリウム・マグネシウムなどのミネラルが挙げられます。塩分や脂肪分に偏った食生活を長期間続けると、体液が徐々に「酸性」に傾いて、免疫力の低下につながるのです。

ローヤルゼリーには8種類のミネラル（カルシウム・カリウム・リン・マグネシウム・マンガン・鉄分・銅・亜鉛）がバランス良く含まれており、体液を弱アルカリ性に保つ効果が期待できます。ローヤルゼリーを習慣的に摂取することで、不足しやすいミネラルを補給し、免疫力の調整に役立てることができるのです。

まとめ

花粉症対策としては、マスクを付けてできるだけ花粉を体内に侵入させないようにしたり、免疫力を整えてアレルギー反応を緩和することが有効です。健康食品のローヤルゼリーは、自律神経を改善したり、体内環境を弱アルカリ性に導く効果があることから、体本来の免疫力を引き出す効果があります。

ローヤルゼリーは、花粉をもとにして作り出された食品ですが、ミツバチの体内で消化・分解されているため基本的には花粉症の方が摂取しても問題はない、とされています。しかし、既に花粉症で医者にかかっている方や、アレルギー反応に敏感な方は、念のためローヤルゼリーを摂取する前にアレルギー科の医師に相談するようにしましょう。

ローヤルゼリーは、継続的に摂取することでより高い効果が期待できるため、特に代表的なスギ花粉の飛散が始まる前の12月頃から摂取し始めるとより良いでしょう。