ローヤルゼリーはどのように日本中に広まった?

定番の健康食品として知られるローヤルゼリー

ローヤルゼリーはタンパク質・糖質・脂質の三大栄養素の他、各種ミネラルやビタミンも含有している健康食品です。栄養ドリンク等にも「ローヤルゼリー配合」と表示される商品が多いように、滋養強壮に効果的というイメージが広く浸透しています。
日本ではハチミツが古くから愛され天平11年(739年)には対岸の渤海国から聖武天皇(701年~756年)に貢物として献上された記録がある等、その価値が認められていたことが分かります。一方でローヤルゼリーが食品として広まったのは二十世紀に入ってからで、ハチミツに比べるととても歴史の短い食品であるといえます。

日本でローヤルゼリーが認知されるまで

日本では十八世紀頃から養蜂が行われるようになりましたが、この頃はハチミツや蜜蝋を採取するだけでローヤルゼリーの採取は行われていませんでした。
日本では農学者・玉利喜造(1856年~1931年)の著書「養蜂改良説」の中で「王家の舐物」という表現でローヤルゼリーが登場しています。1889年に発表された「養蜂改良説」はアメリカ式養蜂を紹介した書物で、明治維新で西洋文化が続々と入ってくる中でローヤルゼリーの存在も人々に認知されたといえるでしょう。

ローヤルゼリーが注目されたきっかけ

ローヤルゼリーがハチミツとは別の食品であると知られてからも、それほど世間から大きな注目を集めていたわけではありませんでした。
しかし1954年にある奇跡的な出来事が起こります。危篤状態だったローマ法王・ピオ十二世がローヤルゼリーを摂取したところ、元通りに回復したのです。このニュースは世界中に伝えられ、日本でもローヤルゼリーに対する熱が高ぶることとなります。
それから三年後の1957年には日本養蜂研究会会長の井上丹治が、プラスチックの人口王台を利用したローヤルゼリーの量産技術を発明しました。

健康食品ブームの火付け役に

1959年には天皇皇后ご成婚記念で出版された週刊誌で「話題のクスリ、長寿と健康を願う人々が注目したローヤルゼリー」と紹介され、日本全国で広く認識されることとなります。
1960年代になると高度経済成長期で人々の暮らしも豊かになり、健康サンダルが開発されるなど健康にも注目が集まります。この頃は豆乳や青汁といった健康食品のブームもまだ到来しておらず、その中でローヤルゼリーは健康食品の先駆けとしての役割を果たしたといえるでしょう。
また1979年12月には一般消費者に良質なローヤルゼリーを味わっていただけるように、(一社)全国ローヤルゼリー公正取引協議会が設立されました。

日本は世界有数のローヤルゼリー消費国に

社会で広く扱われるようになったローヤルゼリーですが、劣化しやすく取引が困難であるという欠点がありました。1980年にはこの課題を解決するためにローヤルゼリーの粉末生産が開始されました。これによりローヤルゼリーのドリンク・サプリメント等の商品が続々と誕生し、全国でローヤルゼリーが手軽に楽しめるようになりました。
健康食品ブームも追い風となり、二十一世紀に入るとローヤルゼリーの一人当たり消費量が中国を上回って日本が世界一となりました。

まとめ

ローヤルゼリーが食品として流通するようになったのは1960年頃で、比較的歴史の浅い食品であるといえます。高血圧や糖尿病といった身近な生活習慣病の予防に効果的であることから、発売以来健康食品の代表として愛されてきました。
また近年では日本国内での土地開発の影響で蜜蜂の生息域が限られてきていることから、国内で販売されているローヤルゼリーの約90%が中国産となっています。ローヤルゼリーを購入する際は、オークション等で安値で販売されている商品は避け、正規の養蜂メーカーから購入することでその素晴らしい効能を得ることができるでしょう。

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