ローヤルゼリーが不妊症の悩みを軽くする

不妊症とは？

不妊症とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交しているのに、一定期間経っても妊娠しない状態のことです。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について2015年に「1年というのが一般的」と定義しました。

1996年にWHO（世界保健機構）が7273組の男女の不妊原因調査をしたところ、女性側に原因がある場合が41％、男性側に原因がある場合が24％、男女ともに原因がある場合が24％で、残りの11％が原因不明である、とされています。不妊症の原因は女性側にあると思われがちですが、男性側に原因があるケースも多いのです。

不妊症の原因はさまざまですが、ストレスや自律神経の乱れによる精子・卵子の質の低下や、鉄分・亜鉛などのミネラル不足も挙げられます。

ローヤルゼリーは不妊症に効果がある

ローヤルゼリーとは、働き蜂が花粉や花蜜を食べて体内で消化し、頭部にある咽頭腺と呼ばれる器官から分泌する乳白色のクリーム状の物質です。ローヤルゼリーは「天然の栄養剤」と呼ばれるほど豊富な栄養素を含んだ食品で、栄養ドリンクや精力剤にも使用されています。

ローヤルゼリーは、自律神経を整えてホルモンバランスを整えたり、生殖機能に働きかけるミネラルを補給することができるため、不妊症の改善にも効果があるのです。

ローヤルゼリーの成分・効果

ローヤルゼリーには、三大栄養素（糖質・脂質・タンパク質）をはじめ、ビタミンB群・ミネラル・アミノ酸・女性ホルモン（エストロゲン）とよく似た働きを持つ「デセン酸」・自律神経の働きを改善する作用のある「コリン」など、実に40種類以上もの栄養素が含まれています。

自律神経を整えるコリン

詳しい情報: 自律神経は、日中の活動時に活発になる「交感神経」と、夜間の休息時に活発になる「副交感神経」の2つで成り立っています。この2つがバランス良く働くことで、血液の流れやさまざまなホルモンの分泌が正常に保たれているのです。しかし、ストレスや不安を長期間感じ続けると、体を緊張させる交感神経の働きが優位になり、女性ホルモン・男性ホルモンの分泌にも影響を及ぼします。女性であれば月経不順、生理痛などが起きやすくなり、男性であれば健康な精子が作られにくくなるため、不妊症の要因となる可能性が出てくるのです。

ローヤルゼリーに含まれるコリンは、体内で神経伝達物質である「アセチルコリン」を作り出します。アセチルコリンは、自律神経の中枢である「間脳」に働きかけ、体をリラックスさせる作用のある副交感神経の働きを活性化させます。これにより、交感神経の興奮を抑え、自律神経のバランスが改善されるため、女性ホルモン・男性ホルモンの分泌も正常に行われるようになり、不妊症の改善が期待できます。

生殖機能に働きかけるミネラル

ローヤルゼリーには、8種類のミネラル（カルシウム・カリウム・マグネシウム・リン・マンガン・鉄分・銅・亜鉛）が含まれています。その中でも鉄分と亜鉛は、生殖機能に働きかけ、不妊症の改善に効果が期待できます。

また、鉄分・亜鉛は体への吸収率が低いため、不足しやすいミネラルとしても知られますが、ビタミンCと合わせて摂取することで吸収されやすくなります。ローヤルゼリーにはビタミンCが含まれていないため、普段の食事でビタミンCを多く含んだ野菜（赤ピーマン・ブロッコリー・さつまいも等）を摂取することで、より効果が期待できるでしょう。

鉄分

詳しい情報: 鉄分は、子宮内の粘膜を作る材料となります。これにより、子宮内膜に厚みを持たせ、受精卵が着床しやすい環境を整えることができるのです。また、女性の場合は月経による出血があるため、男性よりも鉄分が不足しやすい傾向にあります。

亜鉛

詳しい情報: 亜鉛は、別名「セックスミネラル」とも呼ばれ、精子の形成に欠かせないミネラルです。亜鉛の濃度が高まることで精子の数が増え、活動も活発になるのです。また、亜鉛は着床した受精卵の細胞分裂を促す働きもあるため、男性だけでなく女性にとっても不妊の解消に効果があります。

エストロゲンをサポートするデセン酸

詳しい情報: エストロゲンは、卵胞を成熟させて卵子の質を向上させたり、精子が子宮内に入りやすいように頸管粘液を分泌させるなど、妊娠のために欠かせないホルモンです。しかし、自律神経の乱れや不規則な食生活が続くと、エストロゲンの分泌量が低下する場合があります。エストロゲンの不足は、不妊症になるリスクを生み出すのです。

デセン酸は、食品ではローヤルゼリーにのみ含まれている特有成分で、エストロゲンとよく似た構造と働きを持っています。体内に吸収されるとエストロゲンの不足分を補う働きをするため、女性の不妊症改善に効果が期待できるのです。