ローヤルゼリーの原料とは?
ローヤルゼリーは花粉から作られた天然成分
スーパーや薬局でローヤルゼリー配合と書かれたサプリメントやドリンクを目にすることがよくあります。しかしローヤルゼリーがどのような物かを知らないという方も多くいるのです。
ローヤルゼリーとは蜜蜂が花粉を食べて体内で消化・分解し、下咽頭腺と大あご腺から分泌した成分です。乳白色のクリーム状で優しい乳製品のような香りがあります。ですが舐めてみるとハチミツのような甘みはほとんど無く、酸味とわずかな塩味そして舌を刺すような軽い刺激が後味として残ります。好き嫌いの分かれる風味ですが、美容効果に加えて高血圧やコレステロール値の改善にも効果を発揮する万能健康食品なのです。
ローヤルゼリーの原料となる花粉と蜜蜂の関係
ハチミツは花蜜を濃縮して作られた食品ですが、ローヤルゼリーは花粉をベースとして作られた健康食品です。蜜蜂の体内で消化・吸収される過程を経るにしても、花粉自体の持つ栄養分にも注目したいところです。
ハチミツはエネルギー源となる糖質が大半となっているのに対して、花粉はタンパク質・アミノ酸・ビタミン・ミネラル・脂質といった栄養素がバランス良く含まれています。働き蜂にとってハチミツはご飯で花粉はおかずに例えられるでしょう。
原料となる花粉を運んで飛び回る蜜蜂
蜜蜂が花粉源となる花から花の間を飛び回る姿をよく見かけることがあります。このとき蜜蜂の足に注目してみると、小さな団子のような塊が見られます。これを花粉荷といい、ローヤルゼリーの原料となる花粉を巣に持ち運びやすいように団子状にして運搬するのです。巣に持ち帰られた花粉はローヤルゼリーとしてだけでなく、働き蜂の食料としても利用されます。
体重100mgの蜜蜂一匹が運べる花粉の量は15mg~30mg程となっています。ローヤルゼリー1gを生成するのに働き蜂15万匹分の労力が必要とされていますから、単純計算でローヤルゼリー1gを生成するのに3kgの花粉が使用されていることになります。
花粉の種類によってローヤルゼリーの品質は変わるの?
ローヤルゼリーの成分は水分65%・タンパク質及びアミノ酸13%・炭水化物15%・脂質3%・その他の成分4%となっています。蜜蜂が好んで集める花粉の種類としては、ハイビスカス・レモン・ツバキ・シロツメグサ・トウモロコシ等が挙げられます。花粉の種類によって成分構成に多少の変動は現れるものの、ローヤルゼリーは蜜蜂の体内で消化・分解されるプロセスが決定打になります。そのためハチミツやプロポリスほど起源植物の影響を受けることは少ないといえます。
まとめ
ローヤルゼリーは蜜蜂の集めてくる花粉や花蜜を原料として作られた天然食品です。炭水化物・脂質・タンパク質やビタミン・ミネラル等の主要な栄養分を豊富に含み「天然の栄養剤」とも呼ばれます。ローヤルゼリーの原料となる花粉自体にもビタミン・ミネラルといった栄養素が豊富に含まれており、それらが蜜蜂の体内で分解・合成されることでより上質で神秘的な食品に進化しているのです。
ローヤルゼリーには生・サプリメント・ドリンクといった商品があります。サプリメントやドリンクは摂取しやすく継続しやすいというメリットがあります。健康効果を重視したい場合には刺激や酸味はあるものの、自然そのままの生ローヤルゼリーがおすすめでしょう。