ニュージーランド産のローヤルゼリー

ローヤルゼリーは、産地ごとの自然環境によって品質に違いが現れる健康食品です。日本では、国産ローヤルゼリーをはじめ、中国産・タイ産・台湾産などのローヤルゼリーが見られます。今回は、日本では数の少ないニュージーランド産のローヤルゼリーについてご紹介しましょう。

ニュージーランド産ローヤルゼリーの特徴

ローヤルゼリーには、ミツバチの作り出したものをろ過しただけの生ローヤルゼリーや、サプリメント・ドリンクなどのタイプがあります。ただし、生ローヤルゼリーは鮮度が落ちやすく、日本から距離の離れているニュージーランドから輸入するのには向いていません。そのため、日本で販売されるニュージーランド産ローヤルゼリーのほとんどは、長持ちするソフトカプセル入りのものとなっているのです。

ソフトカプセルは、フリーズドライ加工によって採れたてのローヤルゼリーを凍結乾燥させ、粉末状になったものを使用しています。これにより、長期間鮮度を保つことができるのが特徴です。

デセン酸が豊富に含まれている

ニュージーランド産ローヤルゼリーによく見られる特徴として、デセン酸の含有量が高いことが挙げられます。デセン酸はローヤルゼリー特有の希少成分で、女性ホルモン（エストロゲン）とよく似た働きを持ち、美容や更年期障害の改善に効果があるとされる成分です。

通常、乾燥ローヤルゼリー粉末にはデセン酸含有量が5％ほどの商品が多いのですが、ニュージーランド産の場合は6％含有したローヤルゼリーを使用した商品も見られます。デセン酸の含有量がローヤルゼリーの品質の高さに直結するといわれるため、ニュージーランド産ローヤルゼリーは高品質な商品が多いのです。

安価で購入できる

ニュージーランド産ローヤルゼリーのソフトカプセルは、約1年分入った商品が7000円～15000円ほどで販売されています。

通常、生ローヤルゼリーは1カ月分で5000円～8000円ほどで販売されています。ニュージーランド産のソフトカプセル入りローヤルゼリーは、生ローヤルゼリーに比べると鮮度は若干落ちますが、とてもリーズナブルな商品なのです。

ニュージーランドにおける養蜂

ニュージーランドでは、大規模養蜂家が約350人、小規模または個人の趣味で行っている養蜂家が約6000人活動しているとされています。環境汚染の少ない恵まれた自然環境や、国を挙げてミツバチ産品の品質管理を促進するなど、品質・安全性の高さがニュージーランド産ローヤルゼリーの強みです。

恵まれた自然環境

WHO(世界保健機関)が2017年に発表した「各国都市部におけるPM2.5（微小粒子状物質）の年平均濃度」では、ニュージーランドは世界で2番目に濃度が低い国に選ばれました。空気が綺麗なニュージーランドには、ローヤルゼリーの原料となる花粉を持つ、タンポポやクローバーをはじめ美しい花々が多く存在します。また、ニュージーランド独特の植物として、マヌカ・カマヒ・ラタ・ポプツカワ・レワレワなどが自生しているのです。

ニュージーランドは南半球に位置するため、日本とは季節が反対になります。12月～1月頃に開花が始まり、ローヤルゼリーの採取も活発になるのです。

トレーサビリティへの取り組み

ニュージーランドでは、国民１人あたり年間のハチミツ消費量が2000gとされ、日本人の約6倍となっています。そのため、国を挙げてミツバチ産品の品質管理に力を注いでいるのです。

注目したいのが、トレーサビリティと呼ばれる取り組みです。トレーサビリティとは、Trace（追跡）、Ability（できること）を合わせた用語で「追跡可能性」という意味になり、食品の原料調達から販売までを管理しようという考え方です。メーカーによっては、現場の養蜂家に携帯機器を配布し、巣箱ごとに添付されたバーコードを読み取って、巣箱の状態をメインサーバーに送信するというシステムを導入しています。

ニュージーランドでは、最新の管理システムを導入して、鮮度の高いローヤルゼリーを採取しようという取り組みが行われているのです。