ローヤルゼリーを産地で選ぶ
ミツバチの作るローヤルゼリーは、滋養強壮に効く健康食品としてお馴染みです。健康食品の定番であるローヤルゼリーは、日本だけでなく、世界各国で生産されています。ここでは、ローヤルゼリーの産地ごとの特徴についてご紹介します。
日本で流通するローヤルゼリーの産地
日本では、健康に関心を持つ方が多く、ローヤルゼリーの消費量も世界トップクラスとなっています。国内で流通しているローヤルゼリーの産地を見ると、中国産が圧倒的に多く、少数ながら国産・タイ産・ベトナム産のものが見られます。ローヤルゼリーは生鮮食品のため、品質管理が難しく、日本から比較的距離の近い中国・東南アジアのものがほとんどです。
中国産のローヤルゼリー
世界屈指の輸出大国である中国は、ローヤルゼリーの輸出量でも世界一となっています。日本で流通しているローヤルゼリー関連商品(サプリメント・ドリンクなど)の90%以上が、中国産ローヤルゼリーを使用しています。
中国といえば、環境汚染など負のイメージを抱かれることが多いですが、自然豊かな地方も多く、品質の良いローヤルゼリーが多く採取されているのです。また、日本に輸入されるローヤルゼリーは、(社)全国ローヤルゼリー公正取引協議会や養蜂メーカーの審査を受けています。そのため、中国全土で採取されたものの中でも、品質の良いローヤルゼリーが日本に輸入されているのです。
東南アジア産のローヤルゼリー
中国以外では、ごく少数ながら、タイ産やベトナム産のローヤルゼリーが見られます。東南アジア諸国は、一年を通して温暖な地域が多く、ミツバチにとって過ごしやすい環境です。また、ローヤルゼリーを作るのに必要な植物が豊富なため、品質の良いローヤルゼリーが採取されています。
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国産のローヤルゼリー
国産のローヤルゼリーは、市場シェアでは10%にも満たないほど少数となっています。日本は国土が狭いため、ローヤルゼリーの採取に適した、「農薬や排気ガスのリスクが無い自然豊かな場所」があまり多くありません。そのため、岡山県や九州・沖縄地方の都会から離れた山間部で、高品質なローヤルゼリーが少量採取されています。
また、採取量が少ないことから、価格がやや高めというデメリットがあります。
世界各国のローヤルゼリー事情
日本に輸入されることはあまりありませんが、世界各国で高品質なローヤルゼリーが販売されています。
ヨーロッパでは、ドイツの「BIO認定」、フランスの「エコサート」など、世界基準となる有機認定機関の本拠地が存在します。ガラス製のアンプルに入ったローヤルゼリーエキスなど、日本ではあまり見られない高品質なローヤルゼリー商品も販売されています。
ルーマニアは、ローヤルゼリーを作るのにも必要な花粉の大産出国として有名で、種類豊富な花々が国中にあふれています。町にはオーガニック店が多く、ハチミツやローヤルゼリーといったミツバチ産品を気軽に購入することができます。また、オーガニック店の中には、健康コンサルタントが常駐して一人ひとりに合ったハチミツやローヤルゼリーを紹介してくれるところもあります。
アメリカは、近代養蜂技術を開発した国で、州立農業大学の多くに養蜂コースが設置されています。中部のウィスコンシン州をはじめ、広大な養蜂場が多く存在し、ローヤルゼリーの市場競争も活発です。
まとめ
日本で販売されているローヤルゼリー商品の多くが中国産です。ローヤルゼリー配合と表記された栄養ドリンクなどを購入される際は、中国産ローヤルゼリーと考えれば間違いはないでしょう。国産のローヤルゼリーはごく少数なため、多くの場合は、養蜂メーカーのホームページで「国産ローヤルゼリー」として広告を出しています。
また、日本にはほとんど輸入されていませんが、ヨーロッパやアメリカでもローヤルゼリー商品が多く販売されています。旅行に訪れた際に、薬局やオーガニック店を見かけたらぜひ立ち寄ってみてください。