ローヤルゼリーとプラセンタ、どちらを選ぶべき？

ローヤルゼリーとプラセンタは、いずれも美容や疲労回復に効果があることで注目されている健康食品です。どちらもサプリメントやドリンクなど、さまざまなタイプの商品が販売されています。ローヤルゼリーとプラセンタは、それぞれどのような健康効果があるのでしょうか？

ローヤルゼリーの効果

ローヤルゼリーとは、ミツバチが食べた花粉や花蜜を体内で消化・分解したものを、頭部にある咽頭腺から分泌したもので、白っぽいヨーグルト状の物質です。ミツバチの群れの中で1匹しかいない女王バチのために作られる食品です。幼虫の頃からローヤルゼリーを食べて育った女王バチは、花粉やハチミツを食べて育った働きバチと比べて、体長が約3倍、寿命も約40倍で3年ほど生きることができるのです。

ローヤルゼリーは栄養価が大変高く、三大栄養素（糖質・脂質・タンパク質）をはじめ、アミノ酸・ビタミン・ミネラルを豊富に含んでいます。栄養たっぷりのローヤルゼリーを日々摂取することで、疲労回復・お肌の美容効果・自律神経を調整してストレスを軽減する、などの効果が期待できます。

また、自然界でローヤルゼリーにしか含まれない特有成分・デセン酸も含まれています。デセン酸は、女性ホルモン（エストロゲン）とよく似た構造と働きを持ち、美肌効果や更年期障害の改善など、女性に嬉しい効果を発揮します。

ローヤルゼリーに含まれるデセン酸について、もっと詳しく知りたい方

プラセンタの効果

ヒト以外の哺乳類の多くは、赤ちゃんを出産した際に出てくる胎盤を食べる習性を持っています。プラセンタとは、この「胎盤」から抽出した成分です。商品として販売されているプラセンタは、認可を受けた農場で飼育された馬や豚の胎盤から抽出されています。

プラセンタには、赤ちゃんが成長するために必要なあらゆる栄養素がたっぷりと詰まっており、アミノ酸・ビタミン・ミネラル・核酸・ヒアルロン酸などが含まれています。プラセンタを日々摂取することで、疲労回復・美容効果・ホルモンバランスを調整して更年期障害を改善する、などの効果が期待できます。

その他、プラセンタの特徴的な栄養素として、成長因子（EGF・FGF）が挙げられます。EGFやFGFは、赤ちゃんを成長させるために細胞の増殖や分化を促す作用のあるタンパク質の一種です。このEGFとFGFを摂取することで、お肌の新陳代謝を促して美肌を保ったり、擦り傷や火傷など傷の回復を早める効果が期待できます。また、お肌のハリや潤いを保つコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の合成を促進する効果もあります。

ローヤルゼリーとプラセンタ、どっちを選べばいい？

ローヤルゼリーとプラセンタは、それぞれアミノ酸・ビタミン・ミネラルを含み、美容・疲労回復・更年期障害の改善などよく似た効果のある健康食品です。それぞれの特徴的な成分として、ローヤルゼリーはエストロゲンとよく似た働きを持つデセン酸、プラセンタはEGFとFGFが挙げられます。細胞の新陳代謝を活性化して、お肌の美容や傷の回復を早めたい場合は、EGFとFGFの含まれているプラセンタがおすすめです。一方、動物の胎盤に含まれる成分に抵抗を感じる方は、ローヤルゼリーを選ぶと良いでしょう。

それぞれ持ち運びしやすいサプリメントやドリンクが充実しているので、忙しい方でも空き時間で手軽に摂取することができます。ローヤルゼリーとプラセンタを配合したサプリメントもあるので、ぜひご検討ください。

また、ミツバチの作り出した状態のままの生ローヤルゼリーであれば、アレンジ次第でデザートのように摂取していただくこともできます。

ローヤルゼリーをもっとおいしくする方法について、詳しく知りたい方