ローヤルゼリーと女王蜂の密接な関係とは?

女王蜂のみが食べる食品・ローヤルゼリー

ローヤルゼリーはハチミツと同じように蜜蜂が作り出す食品ですが、その役割は全く異なります。ハチミツは蜂の群れを形成する数万匹の働き蜂の食料となりますが、ローヤルゼリーはただ一匹しか存在しない女王蜂のみが摂取することを許される特別な食料です。女王蜂一匹に食べさせるために、1gのローヤルゼリーを作るだけでも働き蜂15万匹分の労力が必要になるといわれるほど希少価値の高い食品です。
そしてローヤルゼリーは女王蜂の食料であるというだけでなく、蜜蜂の社会を維持する上で極めて重要な役割を果たしているのです。

ローヤルゼリーを摂取した幼虫が女王蜂となる

女王蜂といっても遺伝子的には数万匹のメスの働き蜂と全く同じです。卵から孵化した数万匹の蜂達には餌として花粉やミツが与えられます。蜂の巣の中には王台と呼ばれる特別な空間が幾つか存在し、全く同じ遺伝子を持った幼虫が女王蜂候補として一匹ずつ収められます。働き蜂たちは幼虫の入った王台の中にせっせとローヤルゼリーを流し込み、幼虫はローヤルゼリーを食べて三日でサナギへと成長します。その後もローヤルゼリーを摂取しながら七日後に女王蜂となるのです。
最も早く女王蜂になった個体は他の女王蜂候補のサナギを殺してしまい、その巣の女王として君臨するのです。

含有成分・ロイヤラクチンが働き蜂と女王蜂を分化させる

ローヤルゼリーに含まれるタンパク質の一種・ロイヤラクチンが、働き蜂と女王蜂との運命を決定する役割を果たします。ミツバチのみならず膜翅目(まくしもく)に属する昆虫は、幼虫時に幼若ホルモンというホルモンの影響を大きく受けます。ロイヤラクチンはこの幼若ホルモンの分泌を促進し、女王蜂への成長に導く作用があるのです。

女王蜂が死ぬとすぐさまローヤルゼリーが作り出される

働き蜂の寿命は、夏季は一か月で冬季は半年ほどです。これに対して女王蜂の寿命は約5年ほどあります。女王蜂が死ぬと王台に次の女王蜂となる幼虫が収められ、再びローヤルゼリーが注ぎ込まれます。
また人工的に女王蜂を隔離してみると、働き蜂が騒ぎ出して王台にローヤルゼリーを注ぎ出します。このことからミツバチは女王蜂を必ず作らなくては蜂の国家が滅亡する、という危機感を持ってローヤルゼリーを作っているといえるでしょう。

ローヤルゼリーと女王蜂の関係は古くから知られていた

紀元前に描かれた壁画にも養蜂の様子が描かれているように、人類は古来から蜜蜂の恩恵を受けていました。その中でローヤルゼリーと女王蜂が密接に関係していることも、古くから発見されていたのです。

古代ギリシャ時代

古代ギリシャの哲学者・アリストテレス(紀元前384年~322年)は著書「動物誌」の中でローヤルゼリーの存在に触れています。この時代には顕微鏡等の技術も存在せず肉眼による観察のみで、ハチミツとは異なる淡黄色の柔らかい物質と表現しています。
アリストテレスはローヤルゼリーが固まって女王蜂が誕生する、と考えていました。

近代ヨーロッパ

スイスのミツバチ学者・フランソワ=ユーベル(1750年~1831年)は、著書「蜜蜂に関する新観察」の中で「王台の中の幼虫にローヤルゼリーを与えると女王蜂に変化する」と明言しています。
ユーベルの研究はミツバチ学の全分野に渡っており、「蜜蜂に関する新観察」はミツバチ学者にとって真理の学術書とも呼べる書物でした。一九世紀初頭にはこの本の英訳本が出版され、ローヤルゼリーと女王蜂の関係性も世界中のミツバチ学者にとって公然の事実となったのです。

まとめ

幼虫期にローヤルゼリーを摂取した個体のみが、女王蜂へと進化を遂げます。ローヤルゼリーに含まれるタンパク質・ロイヤラクチンが、遺伝子的には全く変わらない幼虫を女王蜂へと成長させるのです。
ローヤルゼリーは花粉と花蜜を蜜蜂が体内で合成することで作られる物質です。小さな蜜蜂の体内で花粉や花蜜がローヤルゼリーに変化する様は、まさに偉大な生命現象といっても過言ではないでしょう。

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