ローヤルゼリーで夏バテを防ぐ
夏バテとは?
夏バテとは、医学用語ではありません。夏の高温多湿な気候に体温調節機能が耐えられなくなることで現れる、疲れがとれない・食欲がなくなる・風邪を引きやすくなるといった症状を総称したものです。
夏バテの要因としては、冷房の効いた屋内と猛暑の屋外との温度差によって、自律神経のバランスが崩れて免疫力が低下することが挙げられます。また、気温が上昇すると温かい食事を受け付けなくなることも、疲労や免疫力の低下につながります。
滋養強壮に役立つローヤルゼリー
ローヤルゼリーは、ミツバチが花粉をもとにして作り出した食品です。三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)をはじめ、ビタミン・ミネラル・アミノ酸など実に四十種類以上もの栄養素を含んでいます。その栄養価の高さから、ドリンク剤などにも「ローヤルゼリー配合」と表記された商品がよく見られ、滋養強壮に効果的な健康食品として親しまれています。
ローヤルゼリーの効果
ローヤルゼリーに含まれているビタミン・ミネラル・アミノ酸などの作用により、エネルギー代謝をアップして疲労回復につなげたり、自律神経のバランスを整えるといった効果が期待できます。
エネルギー代謝を促進して疲労回復
ローヤルゼリーに含まれるビタミンB1は、疲労回復に役立つビタミンとして知られます。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに代謝する働きを持ちます。また、疲労の原因物質となる乳酸などの老廃物をスムーズに代謝したり、食欲を増進させる効果もあります。
ビタミンB1が不足すると、糖質を摂ってもエネルギーにならず、疲労物質が溜まって疲れやすくなる場合があります。
自律神経のバランスを整える
ローヤルゼリーには、神経伝達物質「アセチルコリン」のもととなる「コリン」という物質が含まれています。アセチルコリンは、自律神経の中枢ともいわれる「間脳」という部位に働きかけます。これにより自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを保ち、消化器官の働きを改善したり、睡眠の質を上げる効果が期待できます。
消化器官の活性化
胃や腸といった消化器官は、自律神経に支配されているといってもいいほど大きな影響を受けています。自律神経のバランスが崩れると、食欲の減退・便秘といった症状が見られがちです。
ローヤルゼリーに含まれるコリンは、自律神経の改善に働きかけてくれます。これにより、消化器官の働きを正常に保ち、食欲の減退・便秘などの症状を改善する効果が期待できます。
睡眠の質を向上させる
睡眠中は、リラックス効果をもたらす副交感神経が優位になり、全身の血管が拡張します。こうして栄養素やホルモンが全身にしっかりと行き渡り、睡眠中に体の修復やメンテナンスが行われているのです。しかし、夏バテによって自律神経のバランスが乱れていると、睡眠中の活動が十分に行われずに、睡眠の質の低下につながってしまう可能性があります。
ローヤルゼリーに含まれるコリンの働きで、自律神経のバランスを改善し、睡眠の質の低下を防ぐ効果が期待できます。また、ローヤルゼリーに含まれるビタミンB6・マグネシウム・必須アミノ酸の一種「トリプトファン」は、自律神経を穏やかにする神経伝達物質「セロトニン」の合成に必要な成分です。ローヤルゼリーは、アセチルコリン・セロトニンという二つの神経伝達物質の合成に関わり、睡眠の質の向上に力を発揮してくれます。
ローヤルゼリーの摂り方とは?
生のローヤルゼリーの場合は、一日に3~4gほどが摂取目安量となっています。スプーンで扱う際は、金属のスプーンだとローヤルゼリーを変質させてしまう可能性があります。そのため、添付されているプラスチックスプーンか木製のスプーンを使うようにすると良いでしょう。
ローヤルゼリーは、継続的に摂取することでより体質改善が期待できます。本格的に暑くなる前の五月頃から摂取し始めておくと、より夏バテ予防に効果が期待できます。ヨーグルトや冷たいジュースに混ぜると、蒸し暑い梅雨や夏場でもおいしく摂取することができておすすめです。
また、生のローヤルゼリーの風味が苦手な方は、飲みやすいサプリメントやローヤルゼリー配合のドリンクを選んでみるのも良いでしょう。
まとめ
ローヤルゼリーは、滋養強壮に効果的な食品として、栄養剤などにもよく使用されています。日々摂取することで体質を改善し、夏バテによる諸症状を和らげたり予防することが期待できます。
普段の食事の栄養補助としてローヤルゼリーを摂取することで、夏バテのみならず、代謝向上や免疫力アップなど根本的な体質改善が期待できます。