ローヤルゼリーの栄養素
ローヤルゼリーは花粉から作られた万能食品
ローヤルゼリーとは、ミツバチが食べた花粉を体内で吸収し、頭部にある咽頭腺と呼ばれる器官から分泌したものです。白っぽいヨーグルト状の物質で、舐めてみるとピリッとした刺激があることが特徴です。
花粉には、タンパク質・炭水化物・ミネラル・ビタミンなど豊富な栄養素が含まれています。栄養豊富な花粉から作られたローヤルゼリーは、疲労回復や高血圧の予防に効果的な健康食品として親しまれています。
ローヤルゼリーの成分とは?
ローヤルゼリーはエネルギーのもとになる三大栄養素(タンパク質・炭水化物・脂質)をはじめ、代謝を促すビタミンB群や、骨や血液の構成成分となるミネラルが含まれています。また、他の食品には見られない特有成分としてデセン酸という物質を含んでいます。
ビタミンB群
ローヤルゼリーにはビタミンB群(B1・B2・B6・B12・葉酸・ナイアシン・パントテン酸・ビオチン)が全て含まれています。ビタミンB群は炭水化物や脂質・タンパク質を分解し、エネルギーとして代謝します。これにより疲労回復につながったり、体に余分な脂肪を溜め込むことを予防できます。また、皮膚や粘膜を健康に保ち、肌荒れやニキビを防ぐ効果があります。
ミネラル
ローヤルゼリーには八種類のミネラル(カルシウム・マグネシウム・リン・カリウム・マンガン・鉄・銅・亜鉛)が含まれています。ミネラルは骨や歯を形成したり、体を構成するタンパク質や脂質の成分になります。また、血液の主要成分である赤血球の生成にも関わります。
ミネラルは体の構成成分となる以外にも、様々な生理機能を調整する働きがあります。カリウムは血圧の上昇を抑え、マンガンはエネルギー代謝を活発にします。亜鉛は味覚を正常に保つ役割を持っています。
必須アミノ酸
アミノ酸は、タンパク質を形成するために必要な最小単位の成分です。私たちの肌や髪を構成するタンパク質は、20種類のアミノ酸で構成されています。そのうち9種類は体内で合成することができず[1]、食品から摂取しなければなりません。この9種類を「必須アミノ酸」と呼びます。
ローヤルゼリーには、9種類の必須アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン・ヒスチジン・メチオニン・トリプトファン・リジン・フェニルアラニン・スレオニン)が全て含まれています。ローヤルゼリーは、全ての必須アミノ酸をバランス良く補給することができるのです。
デセン酸
デセン酸は脂肪酸の一種で、天然物質ではローヤルゼリーにしか含まれていない成分です。
女性ホルモン(エストロゲン)とよく似た働きを持っており、エストロゲンの低下によって起こる更年期障害の症状を和らげる効果が期待できます。
また、デセン酸は血圧の上昇を抑える働きがあり、高血圧の予防にも有効とされます。
まとめ
ローヤルゼリーは三大栄養素のほか、ビタミンB群・ミネラル・必須アミノ酸・デセン酸など多くの栄養素を含んでいます。特にミネラルや必須アミノ酸は、体内で合成することができない貴重な成分です。
ローヤルゼリーを習慣的に摂取することは、慢性的な疲労の回復・高血圧の予防に有効です。