マカとローヤルゼリーが滋養強壮に効く

ローヤルゼリーといえば、薬局で見かける栄養ドリンクやプロテインの材料に配合されている成分として知られています。マカもまた、精力剤や栄養ドリンクによく配合されている成分です。ローヤルゼリーとマカは、いずれも滋養強壮に効く健康食品として世界中で愛されていますが、それぞれどのような健康効果があるのでしょうか？

ローヤルゼリーの効能

ローヤルゼリーとは、ミツバチの働きバチが花粉や花蜜を食べて体内で消化・分解したものを、頭部にある咽頭腺と呼ばれる器官から分泌してできた物です。乳白色のクリーム状の物質で、舐めてみると舌を刺すような刺激と酸味があることが特徴です。

ローヤルゼリーは、ミツバチの群れの中に1匹しかいない女王バチが食べるために作られる、いわば宮廷料理のようなものだといえます。女王バチのために作られるローヤルゼリーには、3大栄養素（糖質・脂質・タンパク質）をはじめ、ビタミン・ミネラル・アミノ酸など、実に40種類以上の栄養素が含まれています。栄養抜群のローヤルゼリーの効能としては、疲労回復・更年期障害の改善など、マカとよく似たものが挙げられます。

ローヤルゼリーの疲労回復効果について、もっと詳しく知りたい方
 ローヤルゼリーの更年期障害への効果について、もっと詳しく知りたい方

マカの効能とは？

マカとは、南米ペルー原産の植物の根のことです。特にペルーのフニン県はマカの産地として世界的に有名で、標高が高くて酸素が少なく、昼と夜の温度差が30度を超えるなど、非常に過酷な環境です。このような環境で力強く育つマカには、体の健康に欠かせない必須アミノ酸・ビタミンB群及びCやE・鉄分及びカルシウムといったミネラルなど豊富な栄養素が含まれています。この栄養価の高さから「天空の野菜」「アンデスの女王」とも呼ばれています。

栄養たっぷりのマカの主な効能として、性機能の向上・疲労回復が挙げられます。

性機能の向上

ペルーでは男女問わずマカを食べると身体能力が向上し、健康な子どもができたり、長生きできるようになる、と言い伝えられてきました。マカには、男性の精子の分泌・運動性に深くかかわっている亜鉛や、勃起力・性欲増進に効果のあるアミノ酸の1種・アルギニンが含まれています。また、マカに含まれる必須アミノ酸やミネラルは、女性ホルモンの分泌を調整する脳の下垂体に働きかけます。そのため、女性を悩ませる生理不順や更年期障害の改善に効果が期待できるのです。

近年の研究によって、マカには「ベンジルグルコシノレート」と呼ばれる成分が含まれていることが確認されています。マカの効能である男性の性機能の向上・月経サイクルの正常化などに、このベンジルグルコシノレートも関わっていると考えられており、現在も研究が続けられているのです。

疲れにくい体をつくる

滋養強壮食品として知られるマカには、疲労回復に役立つ糖質やアミノ酸が豊富に含まれています。また、ビタミンB群は糖質やアミノ酸が体内でエネルギーに変換されるのを助ける働きがあるため、食事から摂取した栄養素を効率的にエネルギーに変えることができます。そのため、疲労の溜まりにくい体質をつくることができるのです。

マカとローヤルゼリーを摂取する際の注意点とは？

マカとローヤルゼリーは、いずれも疲労回復などさまざまな健康効果がありますが、あくまでも健康食品です。医薬品のように即効性があるわけではなく、継続して摂取することで豊富な栄養素が徐々に体質改善に働きかけてくれる、というものです。そのため、医薬品に見られるような眠気・下痢といった副作用があるわけではありません。

ただし、摂取する際には注意点もあります。