ローヤルゼリーとマヌカハニーの相違点と共通点

どちらも蜜蜂の作り出した物だがそれぞれ異なる食品

ローヤルゼリーとマヌカハニーはいずれも蜜蜂の作り出した健康食品です。蜜蜂が作り出した食品ということで、ハチミツと似たような物ではないかと考えられる場合もあります。
結論をいうとローヤルゼリーはハチミツとは異なる食品で、通常のハチミツと比べてビタミン・ミネラル等より多くの栄養分を含んだ万能食品だといえます。乳白色のクリーム状でハチミツのような濃厚な甘さは無く、少し舌を刺すような刺激と酸味が際立つのが特徴です。
マヌカハニーはニュージーランド産のハチミツになります。ただしニュージーランドの先住民から「聖なる癒しの木」と称えられるマヌカの木の花蜜から作られた特別なハチミツです。通常のアカシアやレンゲのハチミツと比べて濃い琥珀色をしており、舐めた後にスーッとした薬のような余韻が残るのが特徴です。

ローヤルゼリーとマヌカハニーに共通すること

ローヤルゼリーとマヌカハニーは通常のハチミツに比べ、より多くの健康効果が期待できる万能食品です。同じ蜜蜂の作り出した貴重な健康食品であり、どちらにも共通して言えることが幾つかあります。

いずれも希少価値が高い

ローヤルゼリーは蜜蜂の群れの中でも女王蜂のためだけに作られた特別な食品です。つまり女王蜂一匹分のローヤルゼリーしか作られない訳ですから、必然的にその希少性も高まるといえます。1グラムのローヤルゼリーを作り出すのに、働き蜂15万匹分の労働力が必要になるといわれるほど希少価値の高い食品です。
マヌカハニーの元となる「マヌカの木」は、ニュージーランドの夏である十二月の四週間しか花を咲かせません。またマヌカの木は世界でニュージーランドにしか自生していないため、とても希少価値の高いハチミツとなるのです。

それぞれ特徴的な成分を含んでいる

ローヤルゼリーには自然界で他の食物には含まれていない特有成分である「デセン酸」が含有されています。デセン酸は血圧を正常に保つ作用や、女性ホルモンの「エストロゲン」とよく似た働きを持ち更年期障害による心身の不調を改善する効果が認められています。
マヌカハニーには強力な抗菌・抗ウイルス活性を持つ「メチルグリオキサール」という成分が含まれています。メチルグリオキサールはコーヒーやココアにも「40mg／kg」の割合で含有されています。しかしマヌカハニーの含有量は突出しており、多い商品では「1186mg／kg」とコーヒーやココアの約三十倍もの量が含有されています。そのためメチルグリオキサールはマヌカハニーの特有成分であるといっても過言ではありません。

どちらも美容効果が高く、化粧品に利用されている

ローヤルゼリーとマヌカハニーには共通して高い保湿力と殺菌力が認められています。食品として摂取することで免疫力を活性化させて肌の新陳代謝を高める効果だけでなく、皮膚に塗布することで保湿やニキビの改善といった美容効果が期待できます。化粧水や乳液にローヤルゼリーやマヌカハニーを少量加えて使用するだけでも、より高い保湿効果が期待できます。
ローヤルゼリーに含まれるレシチンは脂質でありながら水に溶けやすく、肌のすみずみまでスムーズに届き肌に深い潤いを与えます。またマヌカハニーは葉酸・カルシウム・酵素・鉄分等の美容成分を豊富に含むため、食べる美容液とも呼ばれます。

ローヤルゼリーとマヌカハニーを合わせて摂取できる商品もある

生のローヤルゼリーとマヌカハニーをミックスした商品も存在します。そのままブレンドしただけなので添加物が含まれていない商品が多く、自然そのままの状態でまとめて摂取することが可能になります。ローヤルゼリーによる高血圧の予防やエストロゲン様作用に加え、マヌカハニーの強力な殺菌効果で風邪の予防や胃の不調の改善が期待できます。

まとめ

ローヤルゼリーとマヌカハニーは蜜蜂の作り出した天然成分で、いずれも通常のハチミツと比べてとても希少価値の高い健康食品です。それぞれが自然界で唯一といっていい特徴的な成分を持っており、とても優秀な万能健康食品であるといえます。
ローヤルゼリーは酸味と刺激が特徴的で、マヌカハニーは深い甘みがあるものの薬のようなスーッとした後味が残るのが特徴的です。いずれもヨーグルトや牛乳に混ぜてクセを抑えることで摂取しやすくなるでしょう。
購入の際には安値で販売されているネットオークション等は避け、正規の養蜂業者から購入することで本物のローヤルゼリーやマヌカハニーを楽しめるでしょう。